漁師祭り
夫が漁師になったきっかけ
ある日、ネットで漁業就業支援フェアの文字を発見した夫。
支援フェアの記事には予約は必要ではなく未経験者も気軽に参加を、と記載されていたので『この日は休みだから行ってみたい。』と一言。
テレビで大間のマグロ漁が放送されると食い入るように観ていたので、漁師に興味があるんだろうなと思い、ちょうど予定もなかったため一緒に行ってみることにしました。
そこで、その後の人生を180度変える出会いがあったのです。
漁業就業フェア
漁業就業支援フェアでは現役漁師さんと直接話ができる出展ブースというのがあり、基本的に新人漁師を受け入れたい意向がある方が参加しています。
山陰地方にある小型定置網業の現役漁師さんの説明を受け、数日後に定置網漁の体験乗船をさせていただくことになったのです。私も乗船OKという嬉しいお誘いがあり、有難くお受けしました。
定置網体験乗船
当日は船酔いしてご迷惑をおかけしないように酔い止めを持参しての参加でした。
4時半に出港し、道路沿いに設置してある小型定置網までは5分程度で到着しました。
初めての体験乗船は夏でしたので、旬のマアジがそれはそれは大漁でした。
今でも鮮明に覚えていますが、網を揚げる途中から大量のマアジが見えるのです。
キラキラ光り勢いよく跳ねるアジを、漁師さんがタモ(網)ですくうのですが、何度すくっても網の中が空にならないのです。
その様子をじっとみつめる夫の瞳もマアジと同じくらいキラキラして定置網漁の魅力の虜になったようでした。
夫の決断
その後2回の体験乗船をした後、夫がキラキラした瞳で
『退職して漁師として生計を立てたい。』と相談してきました。
技術職に従事していた夫が50歳目前に、まさかの転職宣言 Σ( ̄ロ ̄lll)
でも体験乗船に参加した時の様子から、予想していた展開ではありました。
運命共同体の妻として反対することはできましたが、一度きりの人生です。
天国に旅立つ日に『やっておけばよかった。』と後悔するくらいなら、結果がどうであってもチャレンジしたほうがいい。
そう思って夫を応援することにしました。
漁師祭り
年に1度開催される漁師のお祭りは大漁祈願として、漁協組合に加入している地元漁師が大漁旗を掲げた漁船を総出で出港させ周遊する祭りです。
毎年先輩漁師さんの漁船に同乗させてもらっていましたが、昨年やっと中古船ですが漁船を手に入れることができました。
最初に船を操縦した時は港に着岸させるのに船が壊れるのではないかと心配したくらいでしたが、慣れないながらも操縦ができるようになりました。
漁師のお祭りの写真は夫の船に乗船して撮影したものです。漁船を操縦し始めて調度一週間目でした。無事に終わって夫婦そろってほっと安堵したことを覚えています。
現在の状況
漁師になる決断をしたあの日から、5年の歳月が流れました。
今日この日まで暑い夏も寒い冬もなんとか乗り越えてきました。たくさんの経験を積んで、たくさんの傷も作りながら、両手は以前と比べられないくらい肉厚に変化(進化)しています。
漁師の仕事は肉体労働なので毎日筋トレしてるみたいに筋肉の成長が半端なく、スーパーサイヤ人みたいな身体に変化(進化)しましたが、本人は気に入ってる様子。
ちなみに私は美味しいお魚を食べて全身が肉厚にぷっくり進化しました(*´▽`*)
ブログについて
このブログでは新米漁師の実際の成長過程を、妻目線で書き綴っていこうと思います。
ベテラン漁師の生態や、漁業について、また旬のお魚情報もお届けしたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。