漁師の妻ブログ

漁師の妻の日常

新米漁師 海士になる

海士

港内で海士

今回は新米漁師が海士になるまでをお届けします。

新米漁師が海士になるまで

 

 

海士(あま)になるためには数々の条件をクリアしなくてはなりません。

まず漁協の組合員になるために

その地域に定住すること

約1年間漁業に就業することが必要です。

(※期間については各組合によって差があります。)

 漁業組合は地元の漁師さんの集まりだと言えます。
組合員になるためには地元の漁師さんの同意がないと入れません。

 また組合費として漁協に数十万円預ける形をとります。

(※金額は各組合にて差があります。)
漁師を引退する時の漁協の経営状況が悪いと減額になりますし状況が良ければ増額します。

ここでやっと、漁業権を得ることができるのです。

そのうえで海士組合員全員の同意のもと

 

やっと海士になれるのです。

 

 漁船について

 

造船所が作り手の高齢化や、依頼の減少から製造をあまり行っていない地域があります。

新船を型から製造すると立派な家が建つくらいの金額です。

ですので新米漁師が手に入れようとするならば、

もう運で中古船を引き寄せるしかないΣ( ̄ロ ̄lll)レベルです。

 

『やっと漁師になったよー。』

の新米漁師さんは収入が多くはありません。

公表は控えますが、国民年金、国民健康保険料を支払うと

のこりは、、、きつきつの生活になります。

専業主婦の夢はいったんお休みし、夫を支える根性が必要です。

 

漁師、漁船を求める。

新米漁師が収入をアップするためにいくつかの方法があります。

 

1.副業・・・バイトをする。

2.海士になる・・・漁船が必要

3.一本釣り・・・漁船が必要

4.タコ籠を始める・・・漁船が必要

5.遊漁を始める・・・漁船が必要!!

 

はい。ここでお気づきの通りです!!

 

漁船がないと何も始まりません
Σ( ̄ロ ̄lll)

 

漁船を探して半年間。

県内の漁協組合にお願いして

中古船を探すこと年間!!
ですが、どうしても見つかりません.

 

それには理由がありました。

 引退した漁師さんは長年連れ添った

相棒である漁船を手放すことができないのです。

 

 漁船は1トンにつき約十万円の処分料金が発生します。
基本漁船は2トン以上ですから
引退した漁師さんのご家族は早めに売却したい。

そこで漁協に依頼されるのです。

船を売却したいとお話しを聞けば、遠方でも船を見に行って、

『購入します。』とお願いしても

持ち主である元漁師さんが決意できない。

長くて2か月待ったのち

『手放せないから』とお断りされる。

というパターンを3回以上経験しました。

苦楽を共にした船を漁師がどれだけ大切に思っているか
そのことを痛感しました。

海士

海士

 

ネットで検索開始

漁獲量の減少から新船を借金して作る漁師は減少しています。
中古船の需要が拡大し供給が追い付かない状況です。
海士として仕事を開始したくても船がないと

先輩漁師さんの船に乗船させてもらって海士をすることになります。

長年の経験から当たりをつけた場所で潜水して収穫しますが
同じ船で海士をすると収入を奪うことになってしまいます。

それが申し訳なくて、焦る気持ちから
とうとうネットで中古漁船を購入する話まで出てきました。

 

運命の出会い

船は実際に確認しないとエンジンの具合がわからないからと

 ベテラン漁師さん達は大反対

 ここで二人で家族会議

『これだけ探してみつからないから、今は時期じゃないのかもね。

一度探すのやめてみようよ。

忘れたころに俺の船どうぞって声がかかるかもよ。』と私。

探し疲れた夫も同意しました。

それから調度一週間後。

夫の携帯電話が鳴る。知り合いの車屋さん。

 

『天国にいったおじさんの船買わないかな。』

 

生前自分になにかあったら

だれかに船を使ってほしいと望まれていたそうです。

 

漁協関係者からではなくまさかの車屋さんからの連絡に驚きましたが。

感謝して、ありがたくこのお話をお受けしました。

 漁師さんの船への想いを大切にして、譲っていただいた漁船を大切にしよう。

 

サザエ

サザエ

 ここから、海士生活が始まります。

今回も最後までお読みくださってありがとうございました。