漁師の妻ブログ

漁師の妻の日常

コロナと人生最期の日

こんにちは。

愛あふれる優しいあなたへ今回もお越しくださりありがとうございます。

今回は漁師ブログではありません。

数日前、末期がんの患者さまが最後の日を迎えられました。

ここで一看護師が訴えても届かないとは思います。

ですが、何かの奇跡が起きて行政の方々の目に触れるかもしれないと祈る気持ちで記事にすることにしました。

 

 人生最期の日

鎮魂の灯り

鎮魂の灯り

 

 

地方医療機関の限界

 医療機関では感染を防御する医材が大変高騰しています。

病院の経営状態にもよると思いますが

地方の病院では原則マスクは病棟スタッフへは配給されません。

外来スタッフが使用する分しか確保できないのが現状です。

個人個人がなんとか手に入れるしかないのです。

 ネットで注文しても届かないときは、

購入できたスタッフが好意で譲り合い何とかマスクは装着できている状況です。

病院は医療従事者全員の感染予防に予算がさけず、また発注しても入荷が限られているのです。

 

 余命告知

病院にはたくさんの患者さまがおられます。

急性期、回復期、慢性期

そして終末期の患者さまです。

終末期のご入院では余命がわずかになった方が

安らかな最期を迎えられるために苦痛を緩和する医療を行います。

 ご家族さま、ご本人さまには余命が告知されています。

それは言い方を変えると

あとどれくらい一緒の時間を過ごせるのかを

ご存じだということなのです。

コロナ院内感染予防について

現在ほとんどの医療機関ではご家族さまのご面会が手術前のご説明やご入院時とご退院時のみと制限されています。

終末期では苦痛を伴うことがたくさんあります。

身体的な苦痛は医療で緩和することができます。

ですが最も緩和するべきなのは

死への恐怖心や孤独、不安など精神的な苦痛です。

少しでも和らげられるよう心を配りますが

 ご家族がいらした時の安堵の表情には

私たちでは到底かないません。

  その貴重な時間を制限しなくてはならないのです。

本来であれば安らかな終末期を迎えるためのご入院期間が

ご家族に会えないという苦痛を強いることになったのです。

 最期の時

冒頭でお伝えした末期がんの患者さまは

ご家族に会いたいという願いが叶わないまま

医療者のみに看取られました。

霊安室で対面されたご遺族の方の表情と

震える肩と嗚咽がわたしの中で一生消えることはありません。

  ご遺族の苦しみ

 コロナは世界中でさまざまな禍を起こしています。

  わたしの個人的な意見で大変申し訳ありませんが

一番の禍は人生最期の時にご家族に看取られないことだと思います。

終末期では急変されることがあります。

ご面会が制限されたままでは

最期にもう一度あいたかった。でももう永遠に叶わないのです。

お別れするということは人生において最も耐えがたい悲しみなのに

ご遺族は最期の時にそばにいてあげられなかった

と悔やむ苦痛まで負わなくてはならないのです。

 

 お伝えしたいこと

医療崩壊は避けるべきです。

院内感染が起きる危険性を訴えるならば

もっと医療機関に医材を集中させて頂きたいのです。

 そうしてできることならば

終末期の患者さまに限っては予防衣を着ていただいてでもご面会の許可をいただけないでしょうか。

終末期の患者さまには時間がないのです。

もう二度と愛する家族に会えないかもしれない。

そう思いながら実際に会えないままで。

そんな悲しい人生の最期を迎えるのが

もしご自分の愛する家族だったらとおきかえて想像してみてください。

 

こんな辛い思いを強いる権利が一体誰にあるのでしょうか。

  

桜

漁師妻の独り言 

どんな思いも

雪解けのように優しく癒される日がきますように。

いつの日か

陽の光の下で

笑顔で過ごせる日がきますように。

 今は耐える時ですが、いつか来る雪解けを待って

与えられた、かけがえのない大切な命の時間を

できる限り精一杯生きていきましょう。

 

 今回も最後まで読んでくださってありがとうございました。

あなたの今日という日が素晴らしいものでありますように。